個人事業主が法人化することで受けられるメリットは、いろいろ存在します。
まずは税制面での優遇措置です。
次に法人化により受けられる助成金の種類が多くなります。特に従業員雇用などによる助成は、個人事業主に比較して条件が緩和される面があり、またそれ以外でも個人では受けられなかったものが受けられるようになることもあります。

よくある法人化としては、個人の開業医が医療法人になることで税制面での優遇を受けられるようにすると言ったことが挙げられますし、法人にすることによって、今までできなかった事業展開が可能になることも大きなものと言えるでしょう。
介護保険などがその最たるものです。

税制面での優遇は、減価償却等が可能な固定資産関係も見逃せません。
これらは、個人事業主の場合には、個人の所有物であり経費処理が出来なかった部分が多々存在します。
そのため、できる限り経費として落とすことで節税に努めたい場合には、個人よりは法人として事業をしていくことで、今まで個人として持ち出していた部分がその分だけ経費となり楽になっていくことは言うまでもありません。

このように、法人にすることによって税金面で納税額を少なくすることが一般的には可能になります。しかし、法人にする手間、たとえば定款の作成やその認証、法人登記を行うことなど、様々な経費が発生します。ですので、ある程度元手がないと難しい場合があることは、よく把握しておくことが大切となります。